• あり得ない取り組みの先にあり得ない結果はある。信州安曇野で果樹栽培をしています。

ミヤマホウジロとカシラダカ

 久しぶりにミヤマホウジロに遭遇した。前回の遭遇は2023年2月13日の事だ。

 野鳥の撮影をする人には理解してもらえると思うが、興味を持つ野鳥に遭遇できたからと言って、必ずしも写真に収められるかどうかはわからない。

 昔話になってしまうが、マーフィーの法則というのが流行ったことがあった。「カメラを持っていない時に限って出会いを切望している野鳥に出会い、写真を撮影できない悔しさを味わう」なんてことがよくある。運よくカメラを持っていたとしても、枝被りでうまく撮れない。枝を避けようと移動すると逃げられる。高い木に留まっている野鳥を見上げると背景は晴天の空で逆光。素早く動くのでフォーカスも合わずに残念な写真になってしまう。そんな経験ばかりだ。よほど性能の良いカメラで瞬時にフォーカスが合いつつ、連続撮影でもできればよいのだが、遭遇した場所は薄暗くて光量不足。そんな苦い経験をするのではないだろうか。

 私は野鳥の撮影を目的としてカメラを携帯しているのではない。だから撮影場所選びをして、遭遇する時間帯を考慮して、三脚をもって・・・。などと、やったことはない。農作業の記録用にバカチョンのデジカメを携帯しているのであって、農作業の合間か散歩の途中に遭遇した野鳥や虫、動物を撮影することから始まった。どちらかというと遭遇したらチャンスを逃さないように心掛けている程度だ。悔しい思いを繰り返すうちに、いかなる時にもカメラを携行する努力だけは惜しまなくなった。

 前回、ミヤマホウジロに遭遇した時も、愛犬ミルキィーと散歩している途中だった。大きな桜の木の間にスズメにしては何となく動きというかシルエットが違うと思う鳥がいたので、すぐにデジカメを取り出してズームして確認したところ、かすかに黄色い部分が見えてミヤマホウジロと認識した。でも黄色い部分があるという写真で、悔しい思いをした。

 それが、今日はうっかりカメラも持たずに梨の木の剪定をしようと外に出た。自宅のツバキの木の下にミヤマホウジロを見つけびっくりした。いつも農作業の時にはウエストポーチにスマホとデジカメを入れているのに、この時に限ってデジカメを入れていなかった。すぐにデジカメを取りに戻って外に出たときにはミヤマホウジロの姿はなかった。実に悔しかった。

 ところがしばらくして、梨の木の剪定にチェーンソーを使っていたので関連工具を取りに戻ろうとしたところ、同じ場所にミヤマホウジロいた。このところの降雪で一面は雪で覆われていたが、ツバキの木の下は陽が当たって地面が露出していたことが幸いしたようだ。ミヤマホウジロは、その地面に餌を求めて飛来していたようだ。

 ようやく撮影できたと喜んでいたが、後で確認するとわずかにぼんやりとした写真になっている。フォーカスにも問題があったかもしれないが、どうやら力仕事で汗をかいていたためかウエストポーチ内が蒸れていたらしく、冷たい外気にさらされてすぐにカメラを向けたことで、レンズに曇りがあったようだ。

 それでも、ミヤマホウジロはお腹がすいていたのか、警戒心がやや薄かったようだ。じわりじわりと距離を詰めても逃げずにいてくれた。おそらくオスとメスだと思われる2羽が地面に何かを見つけてついばんでいた。

 メスの姿を見て思ったのだが、(オスがいなくて)メスが単独でいたとしたら、私はカシラダカと思っただろう。ちょっと見分けがつきにくい。ネットで検索して調べてもミヤマホウジロのメスはカシラダカと識別が難しいことがわかる。写真からもあまり大きな違いがなく、私には難しい気がする。

 過去に「降雪で野鳥が見やすくなる2024.01.25」にカシラダカの写真を掲載していた

 

 翌日も同じ場所に来るかもしれないと思い、三脚にカメラをセットしたまま庭に準備しておいたのだが、自宅の庭にはヒヨドリ、ヤマガラ、ジョウビタキ、メジロ、シジュウカラなどの常連さんだけで、ミヤマホウジロが訪れることはなかった。