今年は冬の到来が速く、長い夏から秋になったかと思うとすぐさま冬が到来したような感覚だ。秋が非常に短く感じた。そのためか紅葉は例年になく見事だったといえ、特に木々の赤い色、銀杏の黄色は鮮やかだった気がする。12月に入ると平年よりも高い気温の日がなかったわけではないが、一気に冬が到来したという感覚だ。
零下8度を下回った日が何度かあったので、この年末年始、仕事が休みの間にできる限りのことはやろうと決めた。
すでに息子が梨の粗剪定を開始していたので、私は特に太い枝をバッサリとやることにした。樹形を整えるとしても、これまで半世紀以上を経過している老木が多い当園では作業効率という観点で考えると、あまりにも非効率な古めかしい樹形になっている。
これまでも話題にしてきたと思うが、大きく開いた側枝が太くなっているばかりか、折り重なるように広がっている。枝の先端部分に新しく結実することに目を奪われていたようだ。次々と先端部を温存し、枝が重なっているにも関わらず、先へ先へと結実させてきた結果、折り重なる枝と葉によって日当たりが悪くなっている。
ここ数年、特に昨年からは、かなり大胆に古い枝を切って若い枝の伸長を促してきた。だからと言って、大きく収量を落としたわけではない。これを恐れて消極的になっていると若い枝も育たず、密集すると作業効率が落ちるばかりか、先端部にのみ結実が集中して収量減、擦れなどによる規格外品上昇などのリスクもある。
実際、このところの結果を見ても、規格外になる果実は少なくなっているし、出荷に至った梨の収量もおちてはいない。
太い枝を切り落とすとおのずと、その先にあった枝(面積)を一気に失うことにはなるが、空いたスペースには新しい苗を植えて更新することが可能になる。結果が出るまでには時間がかかるが、躊躇ばかりしているといつまでも(非効率な)古い仕立て方の状態から脱却できない。作業効率や農業経営の研究成果から推奨されているような仕立て方に近づくことすらできない。結果、周囲に取り残されてしまう気がしてならない。
最新の仕立て方を試している(いや成果を上げていると見るべきか)園が見受けられる。当園としても徐々に改善しなくてはならい。





