• あり得ない取り組みの先にあり得ない結果はある。信州安曇野で果樹栽培をしています。

ノスリが目の前で呑み込んだのは

 車を走らせていると、畑の隅でノスリが何やら狙っている姿があった。

 車道からかなり近い位置なので、車の中からその様子をしっかり観察できる状態だった。畑の隣は水田で、その畔のあたりを凝視している。ネズミだろうか?しかし、しばらくノスリは様子をうかがって動かない。畑の用具置き場だろうか地面から1mもない高さのところから様子をうかがっている。

 しばらくすると、ひょいっと飛び降りてすぐに戻った。なんと大きなカエルをつかんでいた。おそらくトノサマガエルだと思うが、はっきりとはわからない。トノサマガエルも、そしてトノサマガエルに似ているダルマガエルも、今はかなり数が減っているらしく絶滅が危惧されるほどだ。長野県は全国でも珍しくトノサマガエルとダルマガエルの生息が重なる地域だそうで、手に取ってみないと両者の見分けはつかない。単純に大きさから推測してトノサマガエルではないかと思ったのだが、確信はない。

 カメラを向けていると、さすがに猛禽類のノスリは私に気づいてカメラ目線になったが、獲物を逃がすのも惜しかったようだ。逃げることはなく、カエルをつかんで戻ると鋭いくちばしでバラそうとする。しかし、うまくいかず、結局はまるごとゴクリと呑み込んでしまった。

 目を白黒させているように見えたが、それは眼球を守るための瞬膜で、鳥にとっては目の負傷は死を覚悟しなくてはならないほどの重大事項だ。まぶたとは別に目を保護する機能がある。獲物を捕らえる瞬間はもちろん、カワセミなどが水中にダイブして魚を捉える時なども瞬膜という、いわばゴーグルをして事にあたる。

 なんとも豪快な食べっぷり。他のカラスなどに邪魔されることを恐れたのか、すばやく決着をつけたかったようだ。通常ならば警戒して高い木の上などに獲物を持って行って食べるところだったと思うが、まじかで観察できた私はラッキーだった。